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迫力のサラウンドを気軽に楽しむ ソニー「MDR-DS7000」

迫力のサラウンドを気軽に楽しむ ソニー「MDR-DS7000」
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powerd by 楽市アド360



ヘッドホン導入の目的は、携帯デジタルプレーヤーの再生音質向上に限らない。今回紹介するソニー(株)の「MDR-DS7000」は、いわゆる「デジタルサラウンドヘッドホンシステム」。DVD等のサラウンド音声を、ヘッドホンで再現しようというアイテムだ。「本格的なサラウンドスピーカーシステムを組むような場所も予算もないけれど、サラウンドオーディオを楽しみたい」という方にとっては、魅力的な選択肢ではないだろうか。


「MDR-DS7000」。付属スタンドに載せた本体(左)とプロセッサー部 MDR-DS7000の側面


Point 1 サラウンドヘッドホンとは


 そもそも「サラウンドヘッドホン」とは、音声処理によって仮想的にサラウンド再生を実現するヘッドホンである。このMDR-DS7000の場合、ソニー独自の「VPT」(Virtualphones Technology)という技術で7.1ch相当のサラウンド再生を実現している。

 ここでひとつポイントになるのが、7.1chという点だ。映画のDVDタイトルの音源は一般的に5.1ch収録だが、それを7.1chに変換して再生することで、サラウンドの各チャンネルがより細やかになり、そのつながりが自然になるというわけだ。この点はチェックしておきたい。

 サラウンド音声の形式は、「Dolby Digital」や「DTS」などDVDの主要形式に対応。「MPEG-2 AAC」にも対応しているので、地上デジタル放送のサラウンド放送も楽しめる。

Point 2 ワイヤレス伝送などの使いやすさ


 サラウンドヘッドホンはワイヤレスの製品が多いが、MDR-DS7000も伝送に電波を使うワイヤレスヘッドホンだ。2.4GHzデジタル無線方式を採用し、赤外線伝送のように遮蔽物の影響を受けることなく、安定した無線伝送が可能となっている。

プレーヤーに接続して、サラウンド処理とヘッドホン本体へのワイヤレス送信を行なうプロセッサー部

 システムはヘッドホン本体とプロセッサー部から構成される。こうした商品構成では、プロセッサー部がヘッドホン本体の充電スタンドを兼ねる製品も多いが、MDR-DS7000はヘッドホン本体に直接ACアダプターを接続して、充電するスタイルを採用する。ヘッドホン本体の置き場所を限定しないレイアウトフリーを狙ってのことだ。充電しながらでもヘッドホンを使える利点もある。電池は内蔵のリチウムイオン充電池を使用する(最大連続再生時間は約10時間)。

プロセッサー部背面。DVDレコーダー等からの光デジタルでのサラウンド出力を受け取り、VPTでヘッドホンサラウンドを実現する。入力2系統、出力2系統の角形光デジタル端子を装備

 また、ヘッドホン本体には電源スイッチがない。ヘッドバンド部がスイッチを兼ねていて、頭部に装着すると自動で電源が入る仕組みだ。これは使いやすい。ボリューム調整や後述するエフェクト機能の切り替えも、ヘッドホン本体側(耳元)のスイッチで行なえるので、プロセッサーに手を伸ばす必要がない。

本体ハウジング下(耳元)にボリューム調整とエフェクトのスイッチが用意されており、慣れれば手探りで操作できる


Audio Check!


パッと見た感じは、少し大柄な普通のヘッドホンと変わらず、装着方法や装着感にも違和感はない
 今回はサラウンドシステムということで、BDレコーダー「BDZ-X90」とプロセッサー部を光デジタルケーブルで接続して再生試聴した。試聴ソースにはDVD「DTSデモンストレーションディスク」を使った。複数の映画などを高音質DTS音声で収録したデモンストレーション用ディスクである(非売品)。

 収録作品のひとつ、映画「HERO」で、大群が押し寄せ一斉に矢を放つ場面を聴いた。無数に飛んでくる矢の音、そのサラウンド感は確かにヘッドホンで聴いているとは思えない。ヘッドホン的な狭さ(いわゆる頭内定位)はあるので広い空間を感じさせるとまではいかないが、その中で音が左右のみならず前後にも配置される。

 映画「キル・ビル」で、ゴーゴー夕張が振り回す鉄球の音が、夕張の視点で(つまりリスナー本人の周囲を鉄球が回るように)描かれる場面も、見事なサラウンド感だ。効果音はやや強調感があるもののキレ味鋭く、派手なシーンは得意と言える。

 続いて、映画「イノセンス」での食料品店での銃撃場面。蛍光灯のノイズが後方に過ぎ去っていく回り込み感もよく引き出されている。場面を重苦しくする通奏低音も効果的。低域の映画的な厚み、迫力は十分だ。

 「CINEMA」「GAME」という2種類のエフェクト機能も用意されているので試してみた。

 CINEMAモードはおそらく、“7.1chをフル活用するモード”ということなのだろう。サラウンド感がさらに自然さを増し、空間が広がる。ただ、全体的に音の響きが強調されるので、特に台詞ではエコー感が気になった。一長一短あるので、実際の利用する際は作品ごとに、ノーマルモードと聴き比べてみて好みの方を選ぶのがよいだろう。

 GAMEモードも(サラウンド対応ゲーム機を持っていないので)映画でチェックしたが、元々キレの良かった効果音がさらに音像を強めキレまくる。映画で使うには少々うるさすぎるが、ゲームではこの派手さが活かされるのだろう。狙いは納得できる。

総合評価


 本格的なサラウンドシステムの代用になるかと言われると、スピーカーとヘッドホンという根本的な違いはいかんともし難いので、それは厳しい。しかし、それとは別指向の製品であり、“音量(騒音)などを気にせずにひとりで楽しむためのパーソナルサラウンド製品”として考えれば、本機は魅力的だ。価格(店頭価格で3万円以下程度)も手頃で、サラウンドの世界への第一歩としてお勧めしやすい製品だ。

MDR-DS7000 製品情報
製品名 MDR-DS7000
ドライバー 直径40mm(CCAWボイスコイル採用)
再生周波数帯域 6Hz~25kHz
入力コネクター 光デジタル角型×2、ステレオピンジャック×1
ケーブル長 約111.5cm(Y字分岐ケーブル長さ約30cm)
質量 ヘッドホン本体 約285g、プロセッサー部 約285g
バッテリー駆動時間 フル充電時約10時間、30分充電時 約3時間
付属品 ACアダプター×2、専用スタンド、光デジタルケーブル
価格 オープンプライス(予想実売価格 3万円以下)
発売時期 発売中

■関連サイト

製品情報
ソニー


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